Minecraft ワールドをBedrock版とJava版の間で変換するWebツール「Chunker」
友達数人が参加するBedrock版サーバーを運用していたが、 PCでゲームを遊ぶ割合が増えたことでJava版に移行することになったので、 既存のBedrock版ワールドを変換できないか調査することにした。
環境
- Chunker 1.17.4
- Amulet Editor v0.10.1
- Minecraft Java版クライアント 1.19.2
- Minecraft Java版サーバー 1.19.2
- Minecrarft Bedrock版サーバー 1.19.31.01
Chunker
- https://chunker.app/
- https://apexminecrafthosting.com/convert-bedrock-to-java/
- https://learn.microsoft.com/ja-jp/minecraft/creator/documents/chunkeroverview
- さまざまなMinecraftのサードパーティーツールを紹介する記事の1つ
- https://learn.microsoft.com/ja-jp/minecraft/creator/documents/commonlyusedtools
ワールドデータをアップロードすると、異なるプラットフォーム・バージョン向けに変換してくれるWebツール。
右下のベルボタンから確認できる更新履歴を見る限り、少なくとも2020年5月にはChunker 1.4.1が存在していたようだ。
Hive GamesというMinecraft公式パートナー(Minecraftのマーケットプレイスに出品できる契約をMicrosoftと結んでいるクリエイターのこと)が開発していて、内部ツールを公開したもののようだった。
Born as an internal tool
As part of an exclusive licensing deal with Microsoft
という記述があるが、Chunkerのために別途契約を結んでいるのか、公式パートナーのことを指すのかは読み取れなかった。
2022年5月にリリースを伝える記事がいくつか見られ、TwitterでMinecraftの開発者の1人 David (@CornerHardMC)氏が言及していたりする。 公式ツールだとする記事があるが、ソースは見つけられなかった。 個人的には、あくまで非公式ツールだと思っている。
- https://twitter.com/CornerHardMC/status/1527766756453822464
- https://foxynotail.com/minecraft-news/29/minecraft-releases-official-world-converter-and-pruning-tool/
- https://www.reddit.com/r/Minecraft/comments/uv5p4c/minecraft_official_chunker_a_map_editor_and/
軽量なワールドを変換してみた
十数日遊んだくらいの、35MB程度のBedrock版ワールドがあったので、ChunkerでJava版に変換してみた。
見た目には、ハーフブロックが一部消えたり入れ替わったりしていそうなくらいで、 いくらか手を入れれば遊べそうだった。
チェストの中身は見た目にはおそらくそのままだが、 プレイヤーはBedrock版とは異なるIDでログインすることになるので、インベントリの中身を直接移動させることはできないと思われる。内部的にインベントリのデータを残しているかは調査していないので不明。
ワールドのサイズ制限
Chunkerにアップロードできるワールドのサイズ制限はおそらく500MB(記事執筆時点)。
手元に733MBある本命のBedrock版ワールドがあり、これをアップロードしようとしたところ、サイズ制限のバリデーションに引っかかった(ディレクトリ・zipと2方式のアップロードボタンがあるが、どちらも同じ)。
ワールドサイズを減らすため、不要なチャンクを削除してみることにした。
Amulet Editorによるチャンク削除
ワールドを読み込んだあと、Ctrl+Aでワールド全体を選択する。
左の選択範囲フォームからXZを編集して、適当なサイズにする。 適当に試したところ、以下のようなサイズになったので、-5000~+5000を切り取ることにした。
- 20000x20000(-10000~+10000): 660MB
- 12000x12000(-6000~+6000): 530MB
- 10000x10000(-5000~+5000): 480MB
フォームの数字をキーボードで編集するときは、フォームからマウスを外さないようにする。 右の3D表示にマウスカーソルが乗ると、入力欄から選択が外れてしまう(画像中では-10000~+10000になっているが、スクリーンショットを撮り直していないだけ)。
下の「Chunk」ボタンを押す。
「選択範囲外のチャンクを削除」ボタンを押す。
出てくるモーダルで、現在のチャンクデータを読み込んでUndo可能にするか聞かれるが、 Noを選ぶとUndoできないが高速に作業を進められる。 Yesを選ぶと、Undoポイントの作成に数分以上かかることがある。
右上の保存ボタンを押す。 保存完了の時点ではワールドサイズは減っていないので注意。
ワールドを閉じる。 この操作が完了すると、ワールドサイズが変化する。
10000x10000(-5000~+5000)を切り取ったことで、zip圧縮状態で473MBにすることができた(上のチャンク削除前サイズは圧縮前だが、圧縮時は725MBだった)。
500MBを下回ったことで、Chunkerを使って変換することができた。
こちらのワールドでは、地図や旗が壊れてしまっていた。 軽量ワールドの方では地図を変換できていたようだったので、Amuletを挟んだ影響かもしれないが、 地図の縮尺・複製の違いや、ワールドサイズが大きいことなど、他にも原因が考えられる。
また、すべてのエンティティが消えてしまっているようだったので、村人なども引き継げなさそうだった。 これもChunker単体では不明。
テスト用のワールドを作って検証してみたら、改めて記事を更新したい。